【例文付き】採用される!調理師履歴書の書き方

調理師として働きたいけれど、履歴書の書き方に悩んでいませんか?

「志望動機ってどう書けばいい?」

「未経験でも魅力的な自己PRができる?」

「採用される履歴書のポイントは?」

こんな疑問を持っている方に向けて、本記事では調理師の履歴書作成のコツを詳しく解説します。

採用されやすい志望動機の書き方や、経験者・未経験者別の自己PR例文も紹介します。

履歴書は、あなたの第一印象を決める大切な書類です。

ポイントを押さえて作成し、企業の採用担当者に「採用したい」と思ってもらえる履歴書を作成しましょう。

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調理師とは?

調理師とは、飲食店などで調理業務を担当する人のことをいいます。

「調理師免許」を取得方法している人のみが、調理師といえます。

調理師の履歴書を作成する前に、まずはどのような仕事をするのかやどんな魅力があるのかのような基本情報を整理しましょう。

基本情報をきちんと知っていると、職種と自分を正しく関連付けることができ、一貫性のある履歴書を作成することができます。

調理師は単に料理を作るだけでなく、食材の管理や衛生管理、時には接客まで多岐にわたる業務を担います。

簡単にどんな業務内容でどんな魅力があるのか把握することで、履歴書の作成もスムーズに行えます。

  • 調理師の業務内容
  • 調理師の魅力

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調理師の業務内容

調理師の仕事は、単に料理を作るだけではありません。

職場によって業務内容に違いはありますが、基本的には以下のような5つの幅広い業務があります。

  • 料理の調理:仕込み・調理・盛り付けを行い、提供する料理を完成させる
  • 接客:オープンキッチンやカウンターでのサービス、料理の説明など
  • 食材の仕入れ:新鮮な食材の選定や、発注・在庫管理
  • 品質管理:料理の味や見た目を一定に保ち、コストや食材の鮮度を管理
  • 衛生管理:厨房の清掃、食材の保存管理、衛生基準の遵守

調理師の魅力

調理師の仕事は、技術と経験を積むことで自分の可能性を広げられる仕事です。

他にも調理師ならではのやりがいがあります。

「食」で人を笑顔にできる自分の作った料理を通して、お客様の喜ぶ姿を間近で見ることができる
技術を磨きながら成長できる日々の業務を通じて、調理技術や食材の知識を深められる
経験を積めば独立・開業も可能店舗運営や経営を学び、将来的に自分の店を持つことも夢ではない
活動の場が広くキャリアアップができるレストランやホテル、病院、給食センターなど、さまざまな分野で活躍できる

採用率が高まる調理師履歴書作成ポイント

調理師の履歴書では単に職歴や資格を記載するだけでなく、採用担当者の目に留まる書き方が重要です。

採用担当者は、「この人と一緒に働きたいか?」を重視して履歴書を見ています。

そのように思ってもらうには、志望動機・スキル・将来の目標をしっかり伝えることがポイントです。

また志望理由や自己PRは内定するかしないかに大きく関わってくる質問です。

  1. 志望動機を「具体的」に書く
  2. 自分のスキルや経験が活かせることにも触れる
  3. 応募先の会社で達成したいことをかく

① 志望動機を「具体的」に書く

志望動機は、あなたが希望する企業に本気で志望していることを最大限に伝えることができるチャンスです。

「料理が好きだから」「調理師になりたいから」といった抽象的な理由では、他の応募者との差別化ができません。

なぜこの店や企業を選んだのか、どのような部分に惹かれたのかを明確にしましょう。

そうすることで、あなたの思いを企業の採用担当者に伝えることができます。

ポイント

  • その職場でなければならない理由を盛り込む
  • 自分の経験やスキルと関連づける

例:「フレンチレストランでの調理経験を活かし、貴店の本格フレンチの技術をさらに磨きたいと考えました。

② 自分のスキルや経験が活かせることにも触れる

調理師の履歴書を書く時は、志望する企業とあなたには共通する点があることを伝えましょう。

「何ができるのか?」

「これまでの経験がどのように役立つのか?」を明確に伝えると、採用担当者に即戦力として評価されやすくなります。

あなたのスキルや経験がどのように、企業で活かせるのか明確にするためには、自己分析と企業研究は書かせません。

情報を集め、あなたが共感できる点を発見しましょう。

ポイント:

  • 調理技術・経験を具体的に書く
  • そのスキルが応募先の職場でどう活かせるのかを明示する
例:「前職では調理補助として働き、魚のさばき方やソースづくりを学びました。これらの経験を活かし、さらにスキルアップしたいです。

③応募先の会社で達成したいことを伝える

調理師の履歴書を書く際には「入社後にどのように成長し、どのように貢献したいか」を書くことで、意欲をアピールできます。

なぜその企業に魅力を感じて志望するのか理由を書いた後は、あなたがその企業でどんなことを成し遂げたいのかを記載しましょう。

ポイント

  • 成長意欲をアピールする
  • 会社の発展に貢献したい気持ちを伝える

例:「将来的にはメニュー開発にも携わり、お客様に喜ばれる料理を提供できる調理師になりたいです。」


スキルや経験

履歴書の自己PR欄では、「自分がどのようなスキルを持ち、どのような経験を積んできたのか」を具体的に伝えることが重要です。

調理師としてのスキルを明確にアピールし、即戦力であることを伝えましょう。

履歴書の自己PR欄では、自分の強みを具体的に伝えることが重要です。

  • 和・洋・中などの専門的な調理技術
  • 大量調理の経験
  • 食材の仕入れ・原価計算の知識
  • 接客スキル

① 和・洋・中などの専門的な調理技術

料理のジャンルごとに求められる技術は異なります。

例えば、和食なら包丁さばきや出汁の取り方、洋食ならソース作りや火入れの技術、中華なら鍋振りや強火調理のスキルが求められます。

「フレンチレストランでの5年間の経験を活かし、火入れの技術やソース作りに自信があります。」

② 大量調理の経験

給食センターや病院、ホテルのバンケットなど、大量調理の経験がある場合は強みになります。

「保育園の給食室で2年間勤務し、1日200食の調理を担当していました。栄養バランスを考慮した献立作りにも関わりました。」

③ 食材の仕入れ・原価計算の知識

原価管理ができる調理師は、経営者や店長にとって貴重な存在です。

仕入れの経験があるなら、数字を交えてアピールしましょう。

「前職では食材の発注業務を担当し、仕入れコストを10%削減する工夫をしました。」

④ 接客スキル

オープンキッチンやカウンターでの調理経験がある方は、接客スキルもアピールできます。

お客様と直接コミュニケーションを取れる調理師は、飲食店にとって大きな強みです。

「カウンター席のある寿司店で働き、目の前のお客様との会話を大切にしながら調理を行っていました。」

資格

調理師として働く上で、資格はスキルの証明になります。

履歴書に記載することで知識や技術の裏付けができ、採用担当者へのアピールにつながります。

以下の資格を持っている場合は、積極的に記載しましょう。

  • 調理師免許
  • 食品衛生責任者
  • フードコーディネーター
  • 野菜ソムリエ
資格名概要・特徴アピールポイント
調理師免許(国家資格)

飲食業界での調理技術と知識を証明する国家資格。

ホテルや病院、介護施設などでは必須の場合もある。

– 専門的な調理技術と知識を習得済み。

– 衛生管理や食品の安全に関する知識を持っている。

食品衛生責任者飲食店の衛生管理に関する知識を持ち、開業時に必要な資格。

– 衛生管理の知識があり、安全な調理環境を維持できる。

– 将来的に独立・開業を考えている場合に有利。

フードコーディネーター料理の「見せ方」や「盛り付け」の技術を学び、飲食店のブランディングやメニュー開発にも役立つ。

– 料理を美しく魅せる工夫ができる。

– メニュー開発や飲食店のブランディングに貢献可能。

野菜ソムリエ野菜や果物の栄養価や適切な調理法を学び、健康志向のメニュー開発に活かせる資格。

– 野菜・果物の特性を理解し、栄養価を活かした調理ができる。

– ヘルシーメニューやオーガニック料理の開発に役立つ。

調理師履歴書のよく聞かれる質問と回答のポイント

履歴書の中でも「志望動機」や「自己PR」は特に重要視されます。

採用担当者は応募者の熱意やスキルをここから判断するため、ポイントを押さえて具体的に記載しましょう。

志望動機

志望動機は「なぜこの職場を選んだのか」を明確にすることで、他の応募者との差別化ができます。

ポイント:

  • なぜこの店・施設を選んだのかを具体的に書く
  • 調理師としての将来像を伝える
  • 経験者は過去の勤務経験から強みをアピール



「フレンチレストランでの3年間の経験を活かし、ソースの技術をさらに磨きたいと考えています。貴店のこだわりあるフレンチに共感し、将来的にはメニュー開発にも携わりたいと考え、応募しました。」

自己PR

自己PRでは、「自分がどのような強みを持ち、それをどう活かせるのか」を伝えます。

ポイント:

  • 技術・経験をどう活かせるかを明示する
  • 課題を乗り越えたエピソードを交える
  • 応募先の特徴に合った強みを強調する



「和食店での5年間の経験を活かし、出汁の取り方や魚の捌き方に自信があります。また、調理場の衛生管理にも積極的に取り組み、スタッフと連携して業務改善を行いました。」


【経験者・未経験者別】調理師の志望動機例文

履歴書の志望動機は、採用担当者に「なぜこの職場を選んだのか」を伝える重要なポイントです。

経験者と未経験者では書き方のポイントが異なるため、それぞれの立場に合った例文を紹介します。

経験者の調理師志望動機例文

【経験者①】和食の技術を活かしつつキャリアアップ

(例文)

「私はこれまで、割烹料理店で5年間、主に魚の仕込みや出汁の取り方を学んできました。貴店では、より高度な和食の技術が求められると伺い、自分のスキルをさらに磨くために応募いたしました。お客様に喜んでいただける料理を提供するため、味だけでなく、盛り付けや器の使い方にもこだわりたいと考えております。将来的には料理長として、店の運営にも貢献できるよう精進していきます。」

【経験者②】ホテルの調理師としてのキャリアアップ

(例文)

「これまでレストランでの勤務を経験し、コース料理の提供や厨房のマネジメントを担当してきました。貴ホテルでは、宴会料理やルームサービスなど、より幅広い調理経験が積めることに魅力を感じております。ホテルの厨房はチームワークが求められる環境だと思いますので、私の経験を活かし、チーム全体のスムーズな運営にも貢献したいと考えております。」

未経験者の調理師志望動機例文

【未経験者①】料理が好きで調理師を目指す場合

(例文)

「私は幼い頃から料理が好きで、自宅でもさまざまな料理を作ってきました。食に関わる仕事をしたいと考え、貴店の求人を拝見し、未経験でも挑戦できる環境であることに魅力を感じました。まずは仕込みや調理補助からスタートし、基礎をしっかり学びながら技術を磨いていきたいと考えています。将来的には、お客様に喜んでいただける料理を自らの手で作れる調理師を目指していきます。」

【未経験者②】異業種からの転職で調理師を目指す場合

(例文)

「これまで営業職として働いてきましたが、元々料理が好きで、飲食業界で働くことが長年の夢でした。貴店は素材にこだわった調理をされており、料理の基礎からしっかり学べる環境だと感じています。未経験ではありますが、これまでの仕事で培ったコミュニケーション能力を活かし、チームの一員として積極的に学び、貴店に貢献できるよう努力していきます。」


【経験者・未経験者別】調理師の自己PR例文

調理師の履歴書作成の際に、自己PRの書き方に苦戦する方も多いと思います。

以下の記事には具体例や自己PR作成方法、ポイントなど詳しく記載していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【経験者と未経験者向け】成功する調理師自己PRの書き方


【業態別】調理師の志望動機と自己PR

調理師の仕事は、勤務する業態によって求められるスキルや役割が異なります。

そのため、履歴書の志望動機や自己PRも、応募先の業態に合わせて書くことが重要です。

以下では、レストラン・ホテル・保育園それぞれの調理師の特徴・志望動機・自己PRの例文を紹介します。

レストラン調理師

志望動機の例

「私はこれまでイタリアンレストランで3年間勤務し、パスタや前菜の調理を担当してきました。特に貴店の自家製パスタと地元食材を活かしたメニューに魅力を感じ、更に技術を磨きたいと考え応募いたしました。お客様に最高の一皿を提供できるよう、これまでの経験を活かしつつ、新たなスキルを学び、貴店の発展に貢献したいと考えています。」

自己PRの例

「これまでの経験を通じて、調理技術だけでなく、厨房内でのチームワークの大切さを学びました。特に、忙しい時間帯のオペレーションを円滑に進めるための段取りや、食材ロスを減らす工夫を心掛けてきました。貴店では、仕込みから調理、盛り付けまで一貫して担当できる環境と伺い、自身のスキルアップにつながると考えています。常に向上心を持ち、お客様に満足していただける料理を提供できるよう努力いたします。」

ホテル調理師

ホテルの調理師は、レストランのように一品ずつ調理するだけでなく、朝食ビュッフェ・ルームサービス・宴会料理・ウェディングメニューなど、さまざまな調理業務を担当します。

また、国内外の宿泊客を相手にするため幅広いジャンルの料理や高い衛生基準が求められます。

志望動機の例

「レストランでの調理経験を活かし、より多様な料理の技術を身につけたいと考え、貴ホテルの調理師職に応募いたしました。貴ホテルは、レストランサービスだけでなく、宴会やウェディングなど幅広い調理業務があり、スキルアップに最適な環境だと感じています。お客様の思い出に残る料理を提供できるよう、これまでの経験を活かしながら、新たな技術習得にも励んでまいります。」

自己PRの例

「私はこれまで洋食レストランで5年間勤務し、肉料理やソース作りを中心に担当してきました。特に、大人数向けの宴会料理の仕込みや提供にも携わり、効率的な調理のスキルを身につけました。貴ホテルのような大規模な調理環境では、チームワークが重要だと考えています。持ち前の協調性と柔軟な対応力を活かし、スタッフの皆さんと協力しながら、お客様に最高の料理を提供していきたいです。」

保育園調理師

保育園の調理師は子どもたちの健康と成長を支えるため、栄養バランスの取れた食事を提供する役割を担います。

大人向けの飲食店とは異なり、食べやすさ・アレルギー対応・食育の視点が求められるのが特徴です。

志望動機

(例文)「以前から子どもたちの健康を支える仕事に興味があり、食を通じて成長をサポートしたいと考えていました。貴園では、栄養バランスを考えた献立作りだけでなく、食育活動にも力を入れていると伺い、非常に魅力を感じています。調理技術を活かしながら、安全で美味しい給食を提供し、子どもたちが『食べることが楽しい』と感じられる環境を作っていきたいです。」

自己PR

(例文)

「これまで飲食店での調理経験を積み、衛生管理やスピーディーな調理スキルを磨いてきました。特に、安全に配慮した食材の取り扱いや、アレルギー対応について学ぶ機会もありました。保育園では、子どもたちにとって安心で美味しい食事が求められるため、これまでの経験を活かしながら、一つひとつの調理に丁寧に取り組んでいきたいと考えています。」


まとめ:履歴書で調理師としての魅力を伝えよう!

 

調理師の履歴書は経歴を並べるだけではなく「なぜこの職場を選んだのか」「どんな経験・スキルを活かせるのか」を具体的に伝えることが重要です。

志望動機では、「料理が好きだから」だけでなく、その店や施設ならではの魅力に共感した理由や、そこで成長したいポイントを盛り込みましょう。

例えば、「本格的なフレンチの技術を磨きたい」「地元食材を活かした料理に挑戦したい」など、応募先に合わせた具体的な内容にすることが大切です。

自己PRでは、これまでの経験やスキルをどのように活かせるかをアピールします。

調理技術や衛生管理の知識、大人数の調理経験、接客スキルなど応募先の業態に合った強みを伝えることで、即戦力としての魅力を示せます。

また、未経験の場合でも「学ぶ意欲」や「料理への情熱」をしっかり伝えましょう。

履歴書は、あなたの第一印象を決める重要な書類です。

採用担当者に「この人と一緒に働きたい!」と思わせる履歴書を作成し、理想の職場で働く第一歩を踏み出しましょう!