飲食業界は転職回数が多いと不利?職歴をマイナスに見せない伝え方

飲食業界で複数の店を経験すると、「転職回数が多くて次は採用されないのでは」と不安になるかもしれません。

特に短期間の職歴が続くと、履歴書にどこまで記載するか、退職理由をどう説明するか迷います。

転職回数だけで合否が決まるわけではありません。

転職回数が多い場合は、職場を変えた理由、それぞれの職場で身につけたこと、応募先を選んだ理由を確認しておくことが大切です。

この記事では、職歴の数え方、書類のまとめ方、面接例文、次の職場で同じミスマッチを防ぐ確認項目を解説します。

飲食業界は転職回数だけで合否が決まるわけではない

カフェの入口で笑顔を見せるホールスタッフ同じ転職回数でも、在籍期間や雇用形態、退職理由、これまでの経験などによって、選考で確認される内容は異なります。

そのため、転職した理由や各職場で得た経験を振り返り、応募先に合わせて説明する内容を確認しておくことが大切です。

飲食業界には、個人店、チェーン、ホテル、給食、居酒屋、専門店など多様な職場があります。店を変えることで、調理、接客、数値管理、育成などの経験が広がるメリットもあります。

職歴が多い場合は、応募先を選んだ理由と今後の方向性をまとめておくことが大切です。

飲食業界の転職回数の数え方

カフェでタブレットを持ちながら考える女性飲食業界に限らず、転職回数の数え方は、応募先や書類などによって扱いが異なる場合があります。

現在の勤務先へ入社するまでに勤務先を何回変えたかを数える方法もありますが、アルバイト、契約社員、派遣などを含めるかは、応募先の記入ルールを確認しましょう。

転職回数の数え方と、職歴の書き方は分けて考えましょう。

職歴は、応募先が求める内容に合わせて、入社・退社年月や雇用形態などを事実に沿って記載します。

また同じ企業内の異動や店舗移動は、一般的に転職ではありません。

一方、フランチャイズ店舗間で雇用主となる法人が変わっている場合は、別会社への転職にあたる可能性があるため、給与明細や雇用契約書の会社名を確認してください。

飲食業界で転職回数が多い場合に気をつけたいポイント

飲食店で指を立てて説明する女性スタッフ転職回数が多い場合は、回数だけでなく、退職理由やこれまでの経験、今後の働き方を確認しておくことが大切です。

ここでは、応募前に確認しておきたい5つのポイントを解説します。

1.短期離職が同じ理由で続いていないか

人間関係、勤務時間、給与など、退職の理由が毎回似たような内容になっている場合は、なぜ同じ理由が繰り返されているのかを自分なりに振り返っておく必要があります。

そのうえで、次の職場を選ぶ際にどのような条件を確認すれば同じ結果を避けられるのかを、あらかじめ具体的にまとめておきましょう。

理由と対策をセットで整理しておくと、面接で短期離職について聞かれた際にも説明しやすくなります。

2.応募先で長く働く根拠があるか

応募先で長く働きたいと考えている場合は、なぜその会社であれば長く続けられると思うのか、理由を自分の言葉で具体的に説明できるようにしておきましょう。

そのためには、応募先の業態や勤務条件、実際に担当することになる仕事内容を事前によく確認しておくことが欠かせません。

あわせて、前職で自分に合わなかった点は何だったのかを整理し、それが応募先では起こりにくいかどうかも面接の場で確認しておくと安心です。

3.職歴ごとに得たスキルがあるか

在籍期間が短かった職場であっても、そこで何を担当し、どのようなことを学んだのかを、ひとつずつ丁寧にまとめておきましょう。

接客、仕込み、発注、新人教育、売上管理など、業務内容を具体的に振り返ることで、実は多くの経験が積み重なっていることに気づける場合もあります。

それらの経験のうち、次の職場でどのように活かせそうかを整理し、応募先へ伝えられるようにしておくことが大切です。

4.退職理由を事実に基づいて説明できるか

退職理由を伝える際は、会社への批判に偏った説明や、応募書類と面接での説明内容が食い違ってしまう伝え方は避けるようにしましょう。

感情的な表現ではなく、何が起きて、なぜ退職を決めたのかという事実を、簡潔に整理して伝えることを意識してください。

守秘義務に関わる情報や、特定の個人に対する批判にあたる内容は、面接であっても口にしないよう注意が必要です。

5.キャリアの方向性が定まっているか

転職のたびに業態や職種が変わっている場合は、それぞれの経験が、今後どのようなキャリアにつながっているのかを説明できるようにしておく必要があります。

バラバラに見える経歴であっても、共通して身につけてきたスキルや、変わらず大切にしてきた価値観を整理すると、一貫性のあるストーリーとして伝えやすくなります。

現在の目標と、応募先で担当したいと考えている仕事との関係を、自分の言葉で具体的に説明しましょう。

飲食業界の転職経験を強みに変える4つの方法

人差し指を立ててポイントを示す飲食店スタッフ飲食業界の転職経験は、勤務した店舗の数だけでなく、それぞれの職場で担当した業務や身につけた経験を確認することが大切です。

飲食業界での転職経験を応募時のアピールにつなげる4つの方法を解説します。

業態の違いを比較する

居酒屋、カフェ、高級店、給食施設など、業態が変わると、接客のスタイルや客単価、調理方法までさまざまな点が異なってきます。

複数の業態を経験している人は、それぞれの職場でどのような違いがあったのか、そして自分がその違いにどう対応してきたのかを振り返ってみましょう。

単に「いろいろな業態を経験した」で終わらせず、業態ごとの違いを理解し柔軟に対応できる力として、応募先へ具体的に伝えることが大切です。

店舗ごとの働き方の違いを伝える

個人店で幅広い業務を任された経験、チェーン店でマニュアルに沿って正確に業務をこなした経験、複数店舗を掛け持ちして応援勤務にあたった経験など、職場によって働き方は異なります。

それぞれの環境でどのような役割を担い、どのような工夫をして業務に取り組んできたのかを、できるだけ具体的に振り返っておきましょう。

異なる働き方を経験してきたからこそ得られた柔軟性や対応力は、応募先にとって魅力的な強みとして伝えられます。

担当できる仕事が増えた経験を伝える

ドリンク作りや予約対応、レジ業務、後輩の教育を任されるようになった、仕込みから発注業務まで担当範囲が広がったなど、任される仕事の幅が増えてきた経緯は、立派な職務経験としてアピールできます。

担当できる業務が増えていった過程は、周囲からの信頼が積み重なっていったことの表れでもあります。

具体的にどのような業務を、どのタイミングで任されるようになったのかを整理し、成長の過程として伝えましょう。

実績は数字や具体的な行動で伝える

「売上に貢献した」といった抽象的な表現だけで終わらせず、客単価を上げるための提案をおこなった、食材の廃棄状況を記録して削減につなげた、新人向けの研修手順を整備したなど、実際に取り組んだ内容を具体的に伝えることが大切です。

数字として示せる実績がある場合は、変化の度合いがわかる形であわせて伝えると説得力が増します。

数字で表しにくい実績しかない場合でも、担当していた業務内容や自分なりに工夫した点、仕事の変化を事実に沿って丁寧に説明すれば十分に伝わります。

飲食業界で転職する際の履歴書・職務経歴書のまとめ方

ノートパソコンを手にする和装のスタッフ履歴書の職歴欄は、会社名、入社・退社年月、雇用形態を正確に記載します。店舗名だけでなく、雇用主の法人名を確認してください。

退職理由は「一身上の都合により退職」など簡潔にし、詳しい説明は職務経歴書や面接で伝えます。

職務経歴書では、それぞれの勤務先で担当した業務や実績をまとめます。応募する仕事に関係する業態や役職、担当業務などを記載すると、これまでの経験をプラスに伝えやすいです。

職歴が多くページが長くなる場合は、冒頭に応募先で活かせる経験をまとめる方法もあります。

たとえば、ホールとキッチンの両方を担当した経験や、新人教育、発注・棚卸しなど、応募先で活かせる経験を優先して伝えましょう。

飲食業界の転職で使える退職理由の伝え方と例文

店内で応募者の話を聞く採用担当者

退職理由は、理由だけでなく、今回の応募先を選んだ理由もつなげて伝えます。

勤務時間が理由の場合は、「前職では勤務時間と家庭との両立が難しくなり退職しました。今回は勤務時間を確認したうえで応募しています」のように簡潔にまとめます。

人間関係が理由の場合も、個人への批判は避け、「指示や役割が分かりやすい環境で経験を積みたい」など、今後の希望につなげます。

短期離職について質問された場合は、退職した理由と、次の職場選びで確認していることを簡潔に伝えましょう。

飲食業界の転職先を選ぶときに確認したい7つの項目

バインダーを持ってガッツポーズをするスタッフ転職先を選ぶときは、求人票だけでなく、実際の働き方を確認しておくことが大切です。

特に確認しておきたいのは、以下の7つです。

  • 入社直後の担当業務
  • 研修期間と独り立ちの基準
  • 早番・遅番・残業を含む勤務時間
  • 基本給、固定残業代、賞与、手当の内訳
  • 休日数と希望休の扱い
  • 配属店舗と異動の範囲
  • 評価と昇格の基準

過去に退職した理由と関係する条件は特に確認し、求人票だけでは分からない場合は面接などで質問しておきましょう。

店舗を利用できる場合は、客として訪れて雰囲気を見る方法もあります。

ただし、一度の訪問だけで人間関係や労働条件を判断せず、求人票や面接での説明と合わせて確認することが大切です。

飲食業界で転職回数が多い場合は経験と応募理由をまとめて伝えよう

パソコンの前で書類を確認する飲食店スタッフ飲食業界で転職回数が多い場合は、これまでの退職理由や経験をまとめ、応募先を選んだ理由を説明できるようにしておくことが大切です。

転職を考える際は、過去の退職理由と関係する勤務時間や休日、仕事内容などの条件も確認しておきましょう。

現在の職場で働きにくさを感じている場合は、責任者へ相談し、改善が難しければ別の職場を検討するのもひとつの選択肢です。

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