飲食店のボーナスはある?相場の見方と求人で確認したい7つの項目

「飲食店はボーナスが出ない」と聞いて不安に感じる人もいるかもしれません。

実際には、ボーナスを支給する会社もあれば、月給や手当へ配分し、定期賞与を設けていない職場もあります。

求人票に賞与ありと書かれていても、支給回数や金額が保証されているわけではありません。

年収を正しく比べるには、基本給、固定残業代、手当、賞与の算定条件を合わせて確認する必要があります。

この記事では、飲食店のボーナスの仕組みや統計の見方、求人で確認したいポイントを解説します。

飲食店でもボーナスが出る会社はある

店内で木製トレーを持つ男性スタッフ飲食店でも、正社員を中心にボーナスを設ける会社があります。

決算賞与、業績賞与、インセンティブなど、名称や支給方法はさまざまです。

一方、アルバイト・パート、契約社員、入社直後の社員は対象外となる場合があります。

ボーナスの支給は、会社の就業規則や賃金規定、労働契約で条件が決まります。

前年に出たから今年も同額、年2回と書かれているから必ず基本給2ヶ月分、というわけではありません。

求人票で賞与の概要を確認し、選考や内定時には支給条件を確認しましょう。

ボーナスの有無だけでなく、基本給や手当、休日なども含めて待遇を比較することが大切です。

飲食店の平均ボーナスを見るときの注意点

バインダーを持って確認する飲食店スタッフ厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、産業別に「年間賞与その他特別給与額」を確認できます。

統計には年齢、勤続年数、企業規模、雇用形態などの区分があります。自分と違う条件の平均をそのまま期待額にすると、求人選びを誤ります。

一般労働者と短時間労働者の違い、対象年、集計区分を確認してください。

統計は業界全体の傾向を知る参考として使い、個別企業の支給額は規程や過去の実績を確認しましょう。

飲食店でボーナスの支給額が変わる6つの要因

料理の容器を手渡す飲食店スタッフ

同じ「賞与あり」の求人であっても、実際に受け取れる金額は会社や店舗によって異なります。

これは、業績や個人の頑張りだけでなく、算定方法や雇用形態など、さまざまな要素が組み合わさって支給額を左右しているためです。

飲食店のボーナス額に影響する代表的な6つの要因を解説します。

1.会社や店舗の業績

業績連動賞与を導入している会社では、売上や利益などの数値を基準にボーナスの支給額が決まります。

会社全体の業績が好調であっても、実際には所属する店舗ごとの業績を評価に用いるケースもあります。

反対に、自分の担当する店舗の業績が良くても、会社全体の業績が振るわなければ支給額が減ってしまうこともあるため注意が必要です。

2.個人の評価

接客の質や調理技術、勤怠状況、目標の達成度、後輩やスタッフの育成への貢献など、幅広い項目が評価の対象になる場合があります。

どの項目がどの程度評価に反映されるのかは、会社によって基準が異なります。

評価項目や面談がおこなわれる時期があらかじめ明確にされている職場ほど、自分がどのような点を意識して働けばよいのか把握しやすくなるでしょう。

3.算定の基礎となる給与

基本給1ヶ月分と月給1ヶ月分は、一見似ているようで金額の意味合いが異なる場合があります。

月給には固定残業代や各種手当が含まれていても、賞与の計算では基本給のみを基礎とする会社も少なくありません。

求人票などに表示された月給の金額だけを見て、ボーナスの予測額を安易に計算しないよう気をつけましょう。

4.在籍期間と支給日の在籍要件

賞与の算定期間の途中で入社した場合、初回のボーナスが対象外になったり、寸志程度の金額になったり、在籍していた月数に応じて減額されたりするケースがあります。

また、支給日に在籍していることそのものを支給の条件とする規定を設けている会社も存在します。

転職のタイミングによっては初回の賞与を受け取れない可能性もあるため、あらかじめ支給条件を確認しておくことが大切です。

5.役職や職責

一般スタッフ、料理長、店長、スーパーバイザーなど、担っている役職や職責によって、賞与の評価基準そのものが異なる場合があります。

役職が上がるほど、店舗運営や数値目標への責任が評価に反映されやすくなる傾向もあります。

将来的に役職を目指したい場合は、役職ごとにどのような基準で賞与額が決まるのかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。

6.雇用形態と企業の制度

同じ店舗で働いていても、正社員、契約社員、パートといった雇用形態の違いによって、そもそも賞与の支給対象に含まれるかどうかが変わってきます。

賞与の制度自体も会社ごとに設計が異なり、統一されたルールがあるわけではありません。

自分の雇用形態が賞与の対象に含まれているかどうかを、支給条件とあわせて事前に確認しておきましょう。

飲食店の賞与あり求人で確認したい7つの項目

野菜のボウルを持って考える調理スタッフ

求人票に「賞与あり」と記載されていても、実際にいくら受け取れるのかは、支給回数や算定方法、対象者の条件によって変わります。

応募や選考の段階で確認しておきたい7つの項目を紹介するので、金額のイメージだけで判断せず、条件を具体的に見極める材料として役立ててください。

1.年何回の支給を予定しているか

求人票に記載された賞与の予定回数は「年2回」や「業績により年1回」のように会社ごとに表現が異なるため、まずはその内容を正確に確認しておきましょう。

あわせて、決算賞与のような一時的な賞与が、通常のボーナスとは別枠で支給されるものなのかどうかも確認しておくと安心です。

回数だけでなく、それぞれの支給時期が何月ごろになるのかもあわせて聞いておくと、年間の収入をイメージしやすくなります。

2.前年度の支給実績

求人票や採用ページに前年度の支給実績が記載されている場合は、対象となった年度、従業員の範囲、そして金額と月数のどちらの形式で示されているのかを確認しましょう。

過去の実績はあくまで参考情報であり、今後の支給を保証するものではない点にも注意が必要です。

とはいえ、実際にどの程度の水準で賞与が支給されてきたのかを知る手がかりにはなるため、可能な範囲で確認しておく価値はあります。

3.算定基礎は基本給か月給か

ボーナスの算定基礎が基本給なのか、それとも月給全体なのかによって、同じ1ヶ月分でも実際の支給額は変わってきます。

固定残業代や役職手当、職務手当などの各種手当が、賞与の計算に含まれるかどうかも確認しておきたいポイントです。

算定基礎があいまいなまま話を進めると、内定後に想定より少ない金額に驚くことにもなりかねません。

4.誰が対象になるか

賞与の支給対象が正社員全員なのか、一定以上の勤続期間を満たした人のみなのか、あるいは役職者に限られるのかによって、自分が対象になるかどうかは変わります。

パートやアルバイトから正社員登用を目指している場合は、登用後すぐに対象となるのかもあわせて確認しておくとよいでしょう。

試用期間中の扱いについても見落とされがちなので、事前に確認しておくと安心です。

5.初回ボーナスの在籍要件

入社した時期によって、初回のボーナスが満額支給される場合もあれば、在籍期間に応じて減額される場合、あるいはそもそも対象外となる場合もあります。

特に賞与の算定期間の途中で転職した場合は、初回の支給に差が出やすいため注意が必要です。

転職後の収入を正しく見積もるためにも、初回賞与の具体的な支給条件をあらかじめ確認しておきましょう。

6.評価方法と反映割合

ボーナスの金額には、会社や店舗全体の業績、そして個人の評価という、性質の異なる要素が反映される場合があります。

それぞれの要素がどの程度の割合で賞与額に反映されるのかは、会社によって考え方が異なります。

評価項目や評価の進め方についてもあわせて確認しておくと、ボーナスがどのような基準で決まっていくのかを具体的に把握しやすくなるでしょう。

7.業績悪化時の扱い

求人票に「業績による」といった記載がある場合、会社の業績次第では賞与が減額されたり、支給されなかったりする可能性がある点を理解しておく必要があります。

過去に実際どの程度の変動があったのかは、求人票の情報だけでは判断できないことも少なくありません。

気になる場合は、面接などの機会に過去の支給実績や、業績悪化時の対応に関する社内規定について確認しておくとよいでしょう。

飲食店の求人はボーナスを含めた年収で比較する

飲食店でパソコンを確認する女性スタッフ求人を比較するときは、月給だけでなくボーナスを含めた年収で確認しましょう。

たとえば、月給30万円でボーナスがない求人と、月給27万円でボーナスが年2回ある求人では、月給だけではどちらの求人の年収が高いか判断できません。

賞与の支給実績や算定方法を確認し、基本給や手当なども含めて年間で受け取る金額を比較することが大切です。

ただし、業績連動のボーナスや、残業時間をもとに試算した残業代は変動するため、確定した収入と分けて比較しましょう。

ボーナスがない飲食店は避けるべき?

顎に手を添えて考える和装の飲食店スタッフ定期賞与がないことだけで避ける必要はありません。

定期賞与を設けず、基本給や各種手当などに給与を配分している会社もあります。

一方、ボーナスがあっても、基本給が低い、固定残業時間が長い、休日が少ない場合は、給与や働き方の条件が自分に合うとは限りません。

毎月固定で支給される基本給や手当、昇給の基準、実際の勤務時間を確認してください。

飲食店のボーナスは支給条件も確認しよう

カフェで笑顔を見せる3人のスタッフ飲食店のボーナスは、会社によって支給の有無や回数、金額、算定方法などが異なります。

応募前には、求人票や面接でボーナスの支給実績や算定基礎、対象者などを確認しておきましょう。

現在の職場で収入に不満を感じている場合は、基本給や手当、ボーナス、昇給条件などを整理し、今後の収入アップにつながる方法がないか確認してみてください。

希望する収入を目指しにくい場合は、給与体系や評価制度が異なる職場へ転職するのもひとつの選択肢です。

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