飲食店で新人が嫌われる原因とは?冷たくされるときの対処法と辞めどき

飲食店で働き始めたものの、先輩や店長の態度が冷たく感じると、「嫌われているのでは」と不安になる人もいます。

ただし、返事がそっけない、厳しく注意されるなどの対応があっても、必ずしも嫌われているとは限りません。

自分の挨拶や仕事への姿勢を見直したほうがよい場合もあれば、忙しさや人手不足、指導方法など職場側の事情が影響している場合もあります。

この記事では、嫌われていると感じる時の見分け方や新人側・職場側の原因、対処法、辞めるか判断する基準を解説します。

「嫌われているかも」と感じた時のサインと見分け方

野菜を持って考え込む調理スタッフ

先輩や店長の態度が冷たく感じても、一度の対応だけでは嫌われているとは判断できません。

態度や教え方、自分とほかのスタッフへの接し方を確認し、どのような状況で対応が変わるのかを比べることが大切です。

嫌われていると感じやすいサインと、忙しさによる一時的な対応との違いを紹介します。

話しかけても返事が冷たい・無視される・輪に入れない

挨拶を返してもらえない、質問への返事が極端に短い、自分だけ会話に入りにくいなどの状況が続くと、「嫌われているのでは」と不安になりやすくなります。

ただし、忙しい時間帯だけ返事が短くなる場合や、ほかのスタッフにも同じ対応をしている場合は、忙しさが影響している可能性があります。

落ち着いている時間帯でも自分だけ挨拶を返してもらえない、必要な質問にも答えてもらえないなどの状態が続いているかを確認してください。

自分だけ厳しく言われる・教えてもらえない・仕事を押し付けられる

同じミスでも自分だけ強く注意される、教わっていない業務を任される、特定の作業が自分に偏っている場合は、ほかの新人やスタッフへの対応と比べて確認します。

一方、新人は業務に不慣れなため、仕事を覚えるまでは確認や指摘が増える場合もあります。

指摘を受けた時は、仕事の手順や安全に関する内容なのか、業務とは関係のない発言なのかを確認しましょう。

「ここは先に拭いてね」のような仕事の進め方に関する指摘なのか、「使えない」「向いていない」など仕事の手順とは関係のない否定的な発言なのかを分けて考えます。

飲食店で新人が嫌われやすい原因

仕事について考え込む飲食店スタッフ

新人側の言動が、人間関係に影響する場合もあります。

確認したいのは、挨拶や遅刻などの基本マナー、仕事への姿勢、言葉づかいや距離感の3点です。

新人が嫌われやすい原因として考えられる行動を、それぞれ解説します。

挨拶・返事・遅刻など基本マナーが守れていない

挨拶や返事が相手に聞こえにくい、遅刻が続く、遅刻や欠勤の連絡が遅いなどの行動は、職場での印象に影響する場合があります。

出勤時は自分から挨拶し、指示を受けた時は返事をするなど、基本的なやり取りを意識しましょう。

遅刻や欠勤をする場合は、店舗のルールに従い、できるだけ早く責任者へ連絡してください。

指示待ち・メモを取らない・同じミスを繰り返す

指示を待ったまま動かない、メモを取らず同じ内容を何度も確認する、同じミスを繰り返すなどの状態が続くと、仕事への姿勢に不安を持たれる場合があります。

教わった内容はメモに残し、次の勤務前などに見返して、同じ質問やミスを繰り返さないようにしましょう。

手が空いた時は、「何か手伝えることはありますか」と先輩や店長に声をかけるとよいです。

言い訳・タメ口・距離感のズレ

ミスをした時に言い訳から入る、先輩にいきなりタメ口を使う、初対面で踏み込んだ話をするなど、言葉づかいや距離感には注意が必要です。

ミスをした時は、まず状況を確認し、必要に応じて謝罪や報告をおこないます。

先輩や店長には基本的に丁寧な言葉づかいで接し、相手との関係ができるまでは、必要以上に踏み込んだ話題を避けるとよいです。

無理に親しくなろうとせず、少しずつ会話を増やしていきましょう。

飲食店で先輩や店長が冷たくなる職場側の理由

店内で考え込む男性スタッフ

自分の言動を見直しても冷たい対応が続く場合は、職場側に原因がないか確認することも大切です。

職場側の原因として考えられる状況を、2つに分けて解説します。

人手不足で新人に教える余裕がない

人手が足りない職場では、新人に教える時間そのものが取れず、冷たく見える対応になってしまうことがあります。

ピーク時間帯は、先輩も自分の持ち場をこなすだけで精いっぱいです。

その結果、返事が短くなったり、「見て覚えて」と流されたりして、教わっていない作業を急に任される場面も出てきます。

こうした状況は、新人の努力不足とは関係なく起こってしまいます。

ここで大切なのは、その冷たさが自分への感情なのか、職場全体の余裕のなさなのかを切り分けることです。

たとえば、ほかのスタッフにも同じようにそっけないか、客足が落ち着くと普段どおりに話してくれるかを見てみましょう。

どちらも当てはまるなら、嫌われているのではなく、忙しさが原因の可能性が高いといえます。

その場合は、手が空いたタイミングで「この手順をもう一度教えてもらえますか」と具体的に聞くのが近道です。教わる側から動くことで、教える側も時間を作りやすくなります。

感情的な対応や威圧的な指導が続く

店長や先輩の機嫌によって対応が変わる職場では、新人が悪くなくても冷たくされることがあります。

昨日は笑顔だったのに、今日は挨拶すら返してもらえない。

そんな落差が続くと、何を基準に動けばよいか分からなくなります。

こうした場合、原因は新人ではなく、教える側の感情にあるかもしれません。

判断の目安は、注意の中身が仕事の手順に向いているかどうかです。

「ここは先に拭いてね」のような作業手順の説明に対し、「使えない」など人格を否定する言葉は、適切な指導とはいえません。

大きな声で怒鳴る、ほかの人の前で責めるといった威圧的な言動が続く場合も同様です。

この状態を自分の努力だけで変えようとすると、心がすり減ってしまいます。

いつ、誰に、何を言われたかを記録に残し、職場内で相談するか外部の窓口を使うかを考えましょう。記録は、相談する時の裏づけになります。

飲食店で嫌われていると感じた時の対処法

案内する飲食店スタッフ

嫌われていると感じた時は、まず自分で変えられる部分から対応し、それでも状況が変わらなければ周囲への相談を検討します。

自分で取り組める対策と、改善しない場合の相談方法を解説します。

自分で変えられる行動から見直す

まずは、挨拶や返事、報連相、メモの取り方など、自分で改善できる点を見直します。

一度にすべて変えようとせず、挨拶を自分からする、教わった内容を勤務前に見返すなど、取り組みやすいものから始めましょう。

緊急性がない質問は、ピーク時間帯を避けるなど相手が対応しやすいタイミングを選び、具体的に質問します。

改善しなければ先輩や店長へ相談する

自分の行動を見直しても冷たい態度が続く場合は、話しやすい先輩や店長へ相談します。

相談する際は、「自分だけ必要な業務を教えてもらえない」や「落ち着いている時間帯でも挨拶を返してもらえない」など、困っている状況を具体的に伝えることが大切です。

特定の相手との関係に悩んでいる場合は、必要に応じてシフトを調整できるか確認します。

店長自身の言動に問題がある場合は、本部やエリア責任者など、別の相談先を確認してください。

飲食店を辞めたいと思った時に続けるか判断する基準と相談先

テーブルでうつむく飲食店スタッフ

自分でできる対処を試しても状況が変わらない場合や、職場環境に問題がある場合は、退職も選択肢のひとつです。

続けるか迷った時に確認したい職場の状態や相談先、次の職場を選ぶ際のポイントを解説します。

退職を検討する目安

人格を否定する発言や威圧的な言動が続く、必要な業務を自分だけ教えてもらえない、求人票や雇用契約で示された労働条件と実際の条件が異なるなどの場合は、退職や外部への相談を検討します。

まずは、いつ、誰から、どのような対応を受けたのかを記録し、労働条件については求人票や雇用契約書と実際の勤務状況を確認してください。

職場内で相談しても改善しない場合や、店長自身の言動に問題がある場合は、総合労働相談コーナーなど外部の相談窓口を利用する方法もあります。

飲食の仕事ではなく今の店舗が合わない場合もある

辞めたい理由が飲食の仕事そのものではなく、現在の店舗の人間関係や勤務環境にある場合は、別の店舗で働くことも選択肢のひとつです。

教育の進め方やスタッフ同士の関わり方、シフトの組み方、忙しさなどは、店舗によって異なります。

次の職場を探す前に、今の店舗で負担に感じている点と、次の職場でも続けたい仕事内容や働き方を振り返っておくと、求人を比べる際の基準を決めやすくなります。

求人票では仕事内容や勤務条件、研修制度などを確認し、面接では新人への教育方法や困った時の相談先などを質問しましょう。

今の店舗が合わなかったからといって、飲食の仕事そのものが自分に合っていないと決める必要はありません。

飲食店で嫌われていると感じた時は原因を確認して対処しよう

料理を提供する男性スタッフ

飲食店で先輩や店長に嫌われていると感じたときは、相手の態度が自分だけに続いているか、忙しい時間帯だけではないかなど、状況の確認が大切です。

自分の言動に原因がある場合は、基本マナーや仕事への姿勢など、自分で見直せる点を確認しましょう。

自分で対策しても冷たい態度が続く場合は、起きていることを具体的に伝え、話しやすい先輩や店長へ相談してください。

まずは現職で、挨拶や返事を意識する、教わった内容をメモする、分からないことを確認するなど、取り組みやすい対策から試してみましょう。

相談しても暴言や威圧的な言動が続く場合や、教育体制の問題が改善しない場合は、現在の職場環境が自分に合っていない可能性があります。

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